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読みきり小説

雪染花‐セツセンカ‐


雪染花



 「ねぇ、どうして雪は白いの?」
幼子が男に聞いた。
 
 「それはね…



 むかしむかし、あらゆるものに色はありませんでした。

 唯、花だけは鮮やかな色を持っていました。花たちは皆、自分の色の美しさに自信を持って、常に競い合っていました。

 そこで、全てのものは花から色を貰う事にしました。

 鳥たちは賢いふくろうに染めてもらい鮮やかな美しい色になりました。

 空は美しい青い花に、雲は白い花に染めてもらいました。

 




 ある日、雪は赤い花に色をくれないかとたずねました。
 
 ところが赤い花は

 「誰がアンタみたいな冷たい奴に色をあげるものですか!アンタなんかと一緒に居たらわたくしのこの美しい色が台無しになってしまうじゃないの!」

 と断ってしまいました。

 その言葉に激怒した雪は、あろう事か赤い花を寒い冬国に拉致してしまいました。

 このような寒い国では赤い花は枯れてしまいます。



 ある小鳥がその様子を目撃していました。

 「大変だ!雪が赤い花を冬国に連れて行ってしまった!!早く助けないと!!」

 多くの花たちもその話を聞きました。ところが皆、冷たい雪に色をあげるのは嫌だと断ってしまいました。

 そんな中、心優しい白い花は、

 「私が、赤い花のかわりに雪に色を差し上げましょう」

 こうして、雪は白い花から色を貰う事が出来ました。そして、色を貰ったかわりに、雪は寒い冬には白い花を守る事を約束しました。

        

                 と言う事なんだよ」

 「ふぅん。じゃあなんで雪は冷たいの?」

 そうたずねられ男は少し焦った。

 「続きは自分で考えてごらん」

 そう言って男は微笑んだ。

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~ Comment ~

 

それは、温かさを知るためのやさしさなんだよ。

失礼しました。

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