ネムリネズミは夢を見る

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我が名誉にかけて!

我が名誉にかけて! 2







 「おはよう」

 「おはよう。今日はずいぶん早いな。朝稽古までまだ大分あるぞ?」

 「うん、兄さん達はまだ寝てるよね?ちょっと走ってくる」

 「稽古に遅れないようにかえって来るんだぞ」

 「はい」



 制服のままのランニングは少しばかり妙な気がすると思いながらも、稽古の後に着替えて学校に間に合うかなどを考えるとこのままが一番いいような気がして、巳緒は走る。

 途中で太郎丸に手を振って、ミケに挨拶をする。

 「う~ん、この辺りってアニマル天国って感じだよねぇ」

 犬、猫、ウサギ、インコ、ハムスター・・・様々なペットを飼っている人々が密集している。中でも珍しいのが蝙蝠だ。

 「マリアちゃんは寝ちゃったかな?」

そうだ、放課後はマリアちゃんに会いに行こう。そう考えながらマリアちゃんの家、笹川家を見ていると、声がしたような気がした。

 

 『やっと見つけた』



 「ほへっ?」

 気のせいだ。巳緒は自分に言い聞かせ、再び走り出す。

 

 『この方で間違いないか?』 

 『私がこの方を間違えるはずがない』



 「なに?」

 気になって振り向いてしまった。

 

 「巳緒様、貴女をお迎えに上がりました」

 「はい?」

 こ、これは・・・

 変質者だ。と思った。とっさに逃げ出そうとしたが、反対側にもう一人が居た。

 「私達と一緒に来ていただきます」

 「い、いや・・・」

 怖い。この人たちは怖いものを持ってくる。

巳緒は本能的にそれを感じ取った。

 「前と後ろがふさがれた・・・相手は二人とも私より大きいから・・・」

 そう逃げるべきか?それだけを考えた。

 「残るは下!!」

 後方に居た男の足を払い、少しバランスを崩した所に蹴りを決め、全速力で逃げる。

 が、もう一人がかなり速く、今にも追い付かれそうだ。

 「何なのよ!この変質者は!!」

 新手の誘拐か?とまで考えるが、自分を誘拐した所で身代金など手に入るわけもないと思い、納得する。

 「シリル!」

 「解ってます」

 女が先程の男に指示する。

 「なんなのよ!!」

 これから稽古があるのにこんな所で無駄な体力使いたくない!心の中で叫びながら巳緒は地面を蹴る・・・

 「えっ?」

 自分でも驚くほど高く飛んだ。

 まるで足に羽でも生えたかのように軽く、二階建て家屋を飛び越えられるほどの高さまで飛んだ。

 「こ、これは・・・」

 追ってきた女も驚いたようで、一瞬動きが止まる。

 「チャンス!」

 巳緒は一か八かの賭けにでる。

 空中で何度も地面を蹴るように足を動かす。

 何となく出来そうな気がした。

 「やっぱり」

 さらに高く、前進する事が出来た。

 もう何歩か踏み出すと、先程の二人はもう見えない。

 逃げ切れた・・・

 巳緒は安堵のため息をついた。

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