ネムリネズミは夢を見る

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読みきり小説

朔夜、只今待ち伏せ中!


朔夜、只今待ち伏せ中!
 

 今日こそはターゲットを捕獲して見せます!!


 
 事の始まりは一週間前。私、月夜朔夜は、とってもかわいらしい妖精さんに出会いました。
 
 丁度、講習が終わって、いつもの帰り道をとことこと歩いていました。すると塀の上を歩いている、小さな妖精さんに出会いました。
その妖精さんはいつもフードをかぶっていて、顔はよく見えません。そして、頭の上にはひよこさんが乗っかっています。
でも、あのとことこと塀の上を歩く姿がかわいらしくて、あのぷにぷにのほっぺに触れてみたくて…

いけない!このままでは私は変態になってしまいます。

せめて妖精さんのお名前だけでも聞ければいいのですが…

 
あ!妖精さんを発見しました!今日もかわいらしく塀の上を歩いています。

 
 「あ、あの!!」
 勇気を出して声を掛けてみました。でも、妖精さんは気付いてくれません。
 「待ってください!!妖精さん!!」
 するとようやく立ち止まってこちらを向いてくれました。
 「おや?『妖精さん』とは僕のことかい?」
 「はい」
 初めて会話が成立しました!!朔夜は幸せです。
 「僕に何か用?」
 「え、その、お名前を聞いても宜しいですか?」
 あれ、なんで私、こんなにちっちゃな妖精さんに敬語なんだろう?
 「人に名前を聞くときは自分から名乗るべきではないかい?」
 え?あ、ご尤もです。
 「私、月夜朔夜です。お名前を教えてもらえますか?」
 「なんで?」
 え?私名前言ったよね?
 
 「あなたに興味があるから…じゃいけませんか?」
 「ふぅん。僕はアベル。名乗ったよ。じゃあこれで」
 そう言って妖精さんは立ち去ろうとする。
 
 「あの、アベルさん、また会ってもらえますか?またお話ししたいです」
 「別にいいけど、なんで?」

 「あなたとお友達になりたいです」

 精一杯の勇気をだして、やっと言えた一言。
 「じゃあ、退屈しのぎにまたあってあげる」
 そういい残して妖精さんは立ち去った。



 妖精さんが歩いた後にはちいさなあしあとが残っていた。
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