ネムリネズミは夢を見る

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我が名誉にかけて!

我が名誉に掛けて! 7





「ついたぞ」 
そう言っておろされた場所。そこは巳緒が映画の中でしか見たことが無いような光景だった。  
「うわぁ・・・螺旋階段…」 
真っ先に目に付くのは螺旋階段。下から見上げてもどこまで続いているのかは解らない。
下を見下ろしても果てしなく続いているようにさえ見える。 
「どこまで続いてるの?」
神谷に尋ねる。 

「地獄の第九圏まで続いていたはずだが…我もそこまで下に行ったことは無いな」 
「じ、地獄って…神谷さん何者ですか!?」 
「だから宮廷音楽家候補だと言っておろう。ついでに言うと専門は声楽じゃ」

 い、意外すぎる…  
そう思ったが口に出してはまた古めかしい言い方で色々言われるのだろうと思い、巳緒は口を閉ざした。 

「さて、王に謁見というわけだが…はて、下男下女の姿も見当たらぬようじゃが…」 
神谷が言うとおり、見渡しても他のものの姿が無い。 
「ちょっと様子を見てきますので神谷殿、巳緒様とこちらでお待ちください」
そう言ってシリルが奥へと駆けていく。 
「全く・・・宮廷内は走ってはならぬと先代王が決めたことは無視しておるわ」
学校の校則か!先代とやらの顔を見てみたい。

「巳緒様」

アレクサンドラが白を基準とした昔話の王子様のような衣服を身に纏いこちらに向かってくるのが見えた。
「アレクサンドラ!」
思わず抱きつく。
「ああ…女の人が居るってだけでものすご~く落ち着く」
「はぁ…何かございましたか?まさか神谷が何かしでかしましたか?」
「…ううん、あないじゃなかった案内してくれたよ」
「そうでしたか…神谷、巳緒様に失礼はなかったか?」
アレクサンドラは激しい口調で言う。
「本人に確かめればよかろう」
「全く…申し訳ございません。才能はあるのですが中身がこれでは…陛下はたいそう神谷を嫌っておりまして…」
「あはは……まぁ、悪い人じゃないけどね……なんていうか…個性的?」
「変人の間違いでございましょう?」
彼女が言うと神谷は扇をぱたんと閉じて口を開く。
「傾いているの間違いであろう?」
「そういうことにしておいてあげます。さぁ、巳緒様、奥へ」
アレクサンドラに案内されるまま、巳緒は歩く。

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