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台詞系

時の魔女


時の魔女と呼ばれる、一人の哀しい女の話をさせて頂きましょう。

今となってはもう、昔の話にございます。
時の魔女は、ルーアンの地にて、子供達と、それはたいそう幸せに暮らしておりました。
それは、周囲の誰もが羨むようなものではなく、細々としたものでしたが、彼女にとってはたいそう幸せな生活でした。

ですが、彼女には家族に秘密がありました。
それは彼女が人間ではないということです。
また、彼女は薬学研究に大変興味があり、暇を見つけては毒薬や新薬の開発をしていました。
そんなある日のことです。
彼女はある薬を自分を実験台にして試しました。
すると、どうでしょう…

彼女の体は、その日以来、全く成長しなくなってしまったのです。

五年が経った頃です。
周囲の者は彼女を気味悪がりました。
そして、彼女の夫もまた、彼女を気味悪く思うようになりました。

そんな中、彼女は、子供を連れ、フランス中を転々とし、生活することを決意しました。
あるときは、小さな村へ。またあるときは都へ…
そんな生活が何年続いたでしょう。

とうとう、彼女の夫が亡くなりました。
そして、数年後には彼女の子供も亡くなりました。
時の魔女はひとりぼっちになってしまったのです。
時の魔女は、何日も何日も泣き続けました。

そして…
各地を放浪とするうちにセーレムに辿り着きました。
その地で、彼女は運命の少女に出会うのです。

彼女は『クロツグミ』と呼ばれていました。
真っ黒な髪に白い肌に赤い目をした少女は、いつも黒い服に身を纏っていたからです。
時の魔女は一目彼女を見た瞬間から感じました。

「この子は私の運命を変える」

と。

その言葉は決して間違ってはいませんでした。
クロツグミは短い命で散りましたが、何度彼女が廻っても、必ず時の魔女の元へと辿り着くのです。
そして、彼女は何度廻っても『クロツグミ』と呼ばれていました。

いつしか、彼女を手助けする事が時の魔女の生きる理由になったのです。



あら?
ごめんなさい。
今日のお話はここまでです。
彼女が来たようですので。
彼女が誰かと?
まぁ、このお話を聞いてくださったあなたならお分かりになるでしょう?
クロツグミ、彼女ですよ。

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~ Comment ~

やはり… 

とても素敵ですね^^
こういう雰囲気のお話、私好きなんです><
時の魔女という題名もかっこいいです。。
火冬さんの書くお話はやはり素敵なものばかりで…!

ここで質問なんですが…ストーリーとかってやっぱり急にひらめいたりするんですか?
それともじっくり考えるんですか??
教えてください^^
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